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2009年2月25日 (水)

じぶんを聴く、ひとを聴く。

2009   

      

      

先月は、サンフランシスコで、

ノンバイオレント・コミュニケーション(やさしいコミュニケーション)

という、対話法を学びました。

森に囲まれた、気持ちのよいロッジで

世界中からやってきた、年齢も性別もお仕事も、さまざまな人たちと

笑ったり、泣いたりして、一週間を過ごしました。

地球のいろいろなところで、こんなにたくさんのひとが

真剣に、お互いを分かち合うすべを模索しているということを

実感できたことは、

私にとって、大きな希望になりました。

   

すてきな発見は、とてもたくさんあったけれど

なかでもいちばん、大切に思ったことは

じぶんとひとの気持ちに、静かに深く耳を傾ける、ということ。

       

何か困ったことや、悲しいこと、意見の合わないことがあるとき

私は、何とかして、問題を解決しようとがんばって

何がいけない、とか、こうあらねば、とか、あの人がこうすればいいのに、とか

ぐるぐると頭のなかで、考えてしまいがちです。

     

でも、そのぐるぐるから、いったん意識を離して

自分自身の「感じていること」に耳を傾けてみると

驚くようなことが、見つかってくることがわかりました。

         

「あのひとはわからずやだ」と憤慨して考えるとき

ふと、こころの向きを変えて、

相手を責めるかわりに、自分自身の感じていることに耳を澄ますと、

「私にとってとても大事なことを、わかってもらえなくて、本当に悲しい」

という声が聴こえてきます。

難しい考えごとや、批判やいさかいの後ろに隠れている

子どものような、素直で心動かされるお願い。

         

泣いている子どもを抱きしめるように、そのお願いを聴いてあげると

こころが落ち着いて、あたたかくなって

そうすると、今度は相手が自分と同じように

とても素朴なお願いを、一生懸命かなえようとしていることが

見えてきます。

その誰かは、もしかしたら私と同じように

「自分は違う価値観を持っていることをわかってほしい」

と願っているのかもしれません。

   

みんなが、本当に一生懸命、私の言うことを聴いてくれる。

だから私も一生懸命、みんなのことを聴く。

たったそれだけのことが、こんなにひとを幸せにするとは

私は思ってもみませんでした。

森の中の一週間のあいだ、私はこころから満ち足りてあたたかな、

安心した気持ちで過ごすことができました。

とても落ち着いて、世界を眺めることができるようになり

みんなが幸せになるために、

今、自分がしたいこと、したくないこと

できること、できないことが、これまでより、よく見えるようになりました。

    

腹が立ったり、落ち込んだり、

自分やひとを批判したい気持ちになったとき

いつでも、どこでもできる、とてもシンプルな

幸せのためのステップ。

常に実践するのは、かんたんなことではないけれど

ときどき、思い出してみよう。

      

         

            

       

2月 25, 2009 |

2009年2月 5日 (木)

時差ぼけがくれたプレゼント。

Photo   

   

    

      

     

サンフランシスコから帰ってきてしばらく、

時差ぼけのおかげで、私は毎朝、6時くらいに

元気いっぱいに目をさますことができました。

        

ふだんの私は、どちらかというとお寝坊さんで

放っておくと、生活時間帯がだんだん、

後ろへずれてしまいがちなのですが

時差ぼけの間は、時間だけでなく、

文化や、気候や、土地の違いがとても新鮮に感じられて

日本にいながら、なんだかリゾートのような

優雅な(!)暮らしを楽しむことができるのです。

               

目を覚まして、軽い体操をしたらすぐに、

ダウンジャケットを着込んで、外へ。

足の向くまま、毎日、違う方向へ歩きました。

         

重さのないシャーベットのような空気と

夕方とは反対向きの(当たり前ですね(笑))、まっすぐなひかりと

ときどき、木のあいだを抜けていく、鋭い鳥の声。

朝の武蔵野は、午後の武蔵野とは、まったく違うところです。

             

住み慣れた家のまわりに、こんなにも、知らない風景が

たくさんあることも、うれしい驚きでした。

たった道いっぽん隔てただけで、まったく違う世界に行けるのです。

          

大地のゆたかな武蔵野らしく、道の端にはときどき

朝採り野菜の無人市場が設けられていて、

朝日をあびて、ぴかぴか光る、白菜やかぶ、ブロッコリや小松菜の束を

抱えて帰って、朝ごはんを作って食べると

欲も得もなく、満たされた気持ちになりました。

             

ああ、こういう、何気ないけれど当たり前のことが、

ひとには、本当はとっても、大切なんだな。

        

帰国してから2週間あまり、

だんだん起きるのが遅くなって、失われつつある

「東京リゾート生活」(笑)なのですが、

毎日が、まるで新しい1日、

住んでいる家が、いつもまあたらしい場所であるような

時間の過ごし方ができたらいいな、と

こころから思います。

        

みなさまには、そんな瞬間がありますか?

        

        

         

                    

2月 5, 2009 |